【経済政策ってなに?②:経済政策は何を目指しているの?】
前回の続きです。
書きながら自分も学んでいこうと思います。
そもそも経済政策ってなに?
経済政策とは、”経済”に対して政府が行う様々な施策のことです。
平たく言うと”お金”に絡む政府の方針だったり計画だったりということ。
「”政府”は今の日本の経済を〇〇だと考えています」
という現状認識を示した上で、
「それを《さらに良くする or 改善する》ために☓☓を行います」
の☓☓にあたる部分が経済政策です。
例1)政府は今の日本の経済が【順調】だと考えています。
それをさらに良くするために【輸出促進の支援】を行います。
とか、
例2)政府は今の日本の経済が【低迷】していると考えています。
それを改善するために【金融緩和】を行います。
みたいな感じです。
ざっくりですけど【】の中の組み合わせが”経済政策”になります。
経済政策の最終的なゴールは(どのような認識・アプローチを取るにせよ)
“経済成長”
です。
経済政策はすべて、経済成長のために行われます。
経済成長とは、GDP(国内総生産=経済活動の指標)の増加のこと。
つまり、
「経済政策というのはGDPという数字を大きくするもの」
だということです。
みんなこの数字を大きくするためにがんばります。
GDPが大きくなると何がいいの?
「じゃあなんでGDPを大きくする必要があるの?」
という疑問がわきますよね(わきませんか?)。
先程書きましたが、GDPとは経済活動(個人や企業のお金を使ったやり取り)の指標です。
GDPが大きくなる=経済活動の規模が大きくなる
ということであり、国内での経済活動が活発になることを示します。
『経済活動が活発になりGDPが大きくなる(=経済成長が起こる)ことで所得があがり暮らしが豊かになりますよ』
というのが基本的なストーリー。
だからGDPを大きくましょうねという目標が立てられることになるんです。
古い例で申し訳ないんですけど、
『三種の神器』としてもてはやされみんなの憧れとなった、
・テレビ(白黒)
・冷蔵庫
・洗濯機
は、経済成長によって所得が上がることにより手に入れることが可能となりました。
経済成長→所得上昇→豊かな暮らし
をよく表しているんじゃないかなと思います。
だから、
経済成長しましょう!GDPを大きくしましょう!
というお話になります。
というあたりで、今回は終わっておくことにします。
次回は具体的な中身について。
ちなみに、”三種の神器”の中で一番高かったと言われる白黒テレビは、
当時の価格で89,500円。
現在の価値に換算すると約54万円だそうです。
8.9万でもちょっと高い気するよなー。
と思って調べたところ、今8.9万(税抜き)あれば50インチのテレビが買えるそうです。
テレビの価格も下がったよなー。
としみじみ感じ入りました。