ほぼ週刊よこやま

ある一人の友達のために始めたニュース解説記事。私の視点から見えるもの。

【年金2000万不足問題】

かなり反響があったので

「これはまとめておかないと」ということでまとめておきます。

 

 

”年金不安”への対策

以下の文章読み進めていって「ほんまに大丈夫かいな?」ってなると思います。

とりあえず今できることを先にお伝えしておきます。

 

《年金の納付について》

年金って一定の年令になったらもらえる老齢年金の他に働けなくなった時に出る障害年金も含まれてますし、

今後年金制度が”マシ”になった時に納付金額で給付額を変えられる可能性があるので納め続けた方がいいと思います。

 

《年金を”マシ”にする方法》

社会全体で政治にプレッシャーをかけるしかないです。

みんなが気にしているということがわかれば政治は動きます。

日常生活とか、日常生活が難しければTwitterとかで、

「年金って大丈夫なんかな」「2000万とか無理じゃね」

的なつぶやきをすることでざわざわ広がっていきます。

特に政治に関心がなかった/発言をしていなかったノンポリ層がそういう話をすると影響かなりでかいです。

 

日本は投票率がだいたい5割無党派層が4割いますからね。

ここが動くと一気に流れが変わるのを政治家は知っています。

だから、今安泰な人は”寝た子(=無党派層”を起こしたくないんですよね。

 

政治的発言するのって怖いし勇気いるけれど自分の生活をより良くしようと思ったら必須だと思ってます。

今こういうことで困ってんだよね

ということを言い続けるの大事。

ただ、1回言ったからって聞き入れてもらえるわけでも実現するわけでもないのは知っておいてください。

初詣でお願い事して願いがかなわんかったってガチギレするようなもんです。

 

少しずつ、やっていきましょう。

また導入が長くなりましたが以下説明していきます。

 

 

年金の”財政”

年金って支払ってる分がそのまま受け取ってる人に流れてるイメージなんですが

それだけじゃ賄えないので”運用”してるんですね。

ようは株とか国債なんかの金融商品で儲けてるわけです。

『それが実は結構問題なんだよ』って記事は過去に何度か書いてきました。

www.hoboyoko.xyz

www.hoboyoko.xyz

 

 

で、すごくざっくり言いますと、

・運用の仕方

・保険料を設定するにあたっての人口の見通し

・経済成長予測

も全部が甘かったので給付の開始を遅らせたりとか色々してました。

なので、

 

「このままじゃ年金まずいよね?」

 

ってなんとなくみんなが感じてたわけですね。

で、この『年金の運営』が上手くいってるかどうかを

少なくとも5年に1回は調べないといけませんって法律がありまして、

今年がその5年目にあたるわけです。

これを《財政検証》と言います。

 

たぶんなんですけど、今回の報告書はこの財政検証に合わせて出てきたんだと思います。

 

2000万はどこから来たか

この報告書はどこから出てきたかと言うと

金融庁という省庁が開催した”金融審議会”という話し合いの場です。

HPには、

 

平成30年9月より、計12回にわたり、「高齢社会における金融サービスのあり方」など「国民の安定的な資産形成」を中心に検討・審議を行って来ました。

 

 

と書いてあります。

高齢社会における資産形成と管理について話し合ったところから、

高齢者の主な収入源である年金の話が当然のように出てきて、

2000万という数字があがってきたわけです。

 

2000万さんようこそ。

 

ちなみにどうやって2000万が出てきたかと言うと…

 

・生活費はだいたい月25万円くらいです

・高齢者の平均的な収入は月19・5万円です

・月々5.5万円ほど不足します

・平均寿命で乗じると2000万ほどの不足になります

 

ということです。

 

審議会の責任者

この話し合いも勝手に開かれるわけじゃなくて

誰かが「話し合いお願いしまーす」って言って開かれるわけですね。

じゃあその責任者って誰なの?って話になるなじゃないですか。

はい、下の画像にちゅうもーく!

f:id:hoboyoko:20190619111414j:plain

 

そう。麻生さんなんです。

麻生さんが「話し合いよろしくね」って言ったからこの報告書があがってきたわけです。

だから彼も一番最初はドヤ顔で語ってたんですね。

 

▼退職後2000万円不足も 麻生大臣 資産形成考えて…(’19/6/4)

news.tv-asahi.co.jp

 

なのに追求されたら一転…

 

▼老後2000万円貯蓄問題 麻生氏「赤字表現、不適切だった」(’19/6/7)

www.huffingtonpost.jp

 

▼「老後2000万円」の報告書⇒麻生氏は「受理しない」(’19/6/11)

www.huffingtonpost.jp

 

となったわけです。

 

麻生さんの変遷をまとめると…

 

話し合ってねってお願いする

    ↓

出てきた報告書を元にドヤ顔

    ↓

(世間的に2000万無理じゃね?ってなる)

    ↓

『不適切だった』と釈明

    ↓

やっぱ報告書受け取るのやめるわ

    ↓

報告書受け取ってないし質問されても答えません←【イマココ】

 

 

という感じです。

 

チョットナニイッテルカワカンナイヨ

 

審議会ってその道の専門家とかが呼ばれるんです。

お金ちょっと出るんですけどね。

みんな忙しい中時間割いてやってきて一生懸命話し合いして

「会としての結論はこんな感じです」

って出したら、

「それちょっと選挙に不都合なんでとりあえずなかったことにしといて」

と言われたみたいな感じ。

ブチギレですよね。

 

ヨコヤマ的意見

ちなみに、今回は厚生年金の話なので国民年金加入者はまた話が違います。

国民年金ってマックスでて6万くらいなんですよね。

ということは月20万くらい不足。

ということは同じレベルで考えると恐ろしい金額足りないよねって話になります。

 

今回私が憤っているのは、

選挙に不利だから撤回した

という点。

 

今回の報告書がまるっと正しいと思ってるわけではないし

それがそのまま使えるわけじゃないと思ってます。

金融庁の審議会ということで、

「高齢者を金融市場に引きずり出そう」

という魂胆もあるのではないかという意見もあります。

だから全面肯定ではありません。

 

ありませんが、

自分たちが頼んで作らせた報告書を無下にして

それを作った部下を謝罪させて

しかもその謝罪が誰に向かっての謝罪かわからなくて

ほんと全方面的にあり得ないなと思ってます。

自分ならこんな上司の元で働きたくない

 

年金ってほんと大切なんですよね。

ずっと働けるわけじゃないんですもん。

あなたやあなたの両親、大切な人の命に直結する話です。

だからこそみんなで真剣に考えていきたいんですよね。

 

まずは何がダメだったかの検証。

そしてこれからどうしていくかの対策。

あたり前のことだと思うんですけど、ハードル高すぎますかね?