ほぼ週刊よこやま

ある一人の友達のために始めたニュース解説記事。私の視点から見えるもの。

【菅官房長官訪米の理由】

こんにちはー!

めっちゃご無沙汰してます。

最近月4本の記事更新をあっさり諦めた横山です。

落ち着いたらペース戻したい。

 

さて先日読者さんからこんなご質問をいただきました。

 

この前、菅さんがアメリカに行ったじゃないですか。

新聞には「外交デビュー」とか書いてあったけど。

ポスト安倍候補として、みたいなことも書いてありましたが、

なんでこのタイミングなんだろう、とふと思って。

何か、アメリカと日本にとって重要な時期、タイミングなんでしょうか今って。

 

菅長官訪米の理由を内政と外交の2つの視点から見ていこうと思います。

今回は(も)多分によこやま的視点ですので話半分で聞いてくださいね。

 

 

 

そもそも官房長官とは?

そもそも論の話をすると、官房長官が日本を留守にするのってすっごいマレなんです。

官房長官って全省庁の統括的な仕事してますし、

加えて政府広報だったり危機管理の対応なんかをしているので、

お留守にしちゃうと万が一の時とかどうするの?って話になります。

だから今回の訪米も”異例の”なんて文言がついたりしました。

 

▼菅長官、9日から異例の訪米 米要人と相次ぎ会談(’19/5/7)

www.sankei.com

 

なので、私も最初はかなりびっくりしたんですけど、

今回は『沖縄基地負担軽減担当大臣』、『拉致問題担当大臣』の肩書で行ったみたいですね。

しかしよく行ったねーと個人的には思いました。

 

”内政”から見る菅訪米

すんごいひねた見方で申し訳ないですけど、

今回の訪米、わざわざ何しに行ったって”箔をつけ”に行ったわけですよね。

『日本に対して多大な影響力を持つアメリカの有力者と会える

というのはステータスなわけです。

「あの人はアメリカの上層部に会える。意見が言える。」

って聞いたらなんか凄そうじゃないですか。

 

で、なんで箔をつけたかったかというと

次期総理大臣のポストを狙っているからですね。

現在、自民党内の有力な総理大臣候補は、

・岸田氏

・石破氏

・加藤氏

に菅氏を加えた4人だと言われています。

 

上でも書きましたが官房長官ってなかなか海外に行けません。

海外にあまり行かなかったから世間的なイメージとして

「あの人、外交は大丈夫なんかな?」

って思われちゃいますよね。

そうならないためのご褒美的な部分もあったんじゃないかと思います。

ずーっと安倍政権を影で支えてきましたからね。菅さん。

 

とりあえず内政的にはそんな感じで見てます。

 

”外交”から見る菅訪米

『外交の安倍』ともてはやされたのは今は昔。

最近はなかなか華々しい成果を残せていないどころか、

肝いりの日露関係は暗礁に乗り上げ、

日米関係、日中関係も芳しくなく八方塞がり状態です。

八方塞がりは言い過ぎかもだけど、

なかなか安倍さん的に「誇れる成果」がないわけです。

 

じゃあどうしよう。

となった時に浮上したのが北朝鮮です。

 

今月の初め。ゴールデンウィーク中でした。

急に日朝会談を”無条件で”やるって言い出しました。

 

▼首相「日朝会談 無条件で」 「拉致進展前提」から転換(’19/5/3)

www.tokyo-np.co.jp

 

これまで『拉致問題の解決が前提だ』って言ってたとこからの急な方針転換だったので

「イヤイヤまさか…」

って思ってたら公式に声明出したのでびっくりしました。ほんとに。

 

▼首相、米大統領と電話協議 日朝首脳会談「条件付けず」(’19/5/7)

www.asahi.com

 

拉致問題の担当大臣としての菅さんをアメリカに送り込めば、

先方さんとは当然『北朝鮮の話』になりますよね。

そしたら

アメリカと北朝鮮の話になりました!」

 

ってなりますよね。

そしたら

アメリカが対話したんだから次は…」

 

ってなりますよね。

たぶんそういう理屈だと思います。

 

こっからは邪推なんですけど、

今の日本政府って北朝鮮との交渉ルートないんじゃないかなと思うんですよね。

これ去年のミサイル発射実験の時になんかのニュースでそう感じたんですけど。

ちょっとあやふやで申し訳ないです(どっかで見つけたら追記します)。

仮にこの邪推が真だとすると、

アメリカに外交ルートを紹介してもらうのも目的の一つだったんじゃないかなーと思ってます。

 

というわけで

というわけで、今回の菅訪米の目的は…

 

内政:総理大臣候補としての箔付け

外交:”北朝鮮”という新しい外交成果の創出

 

の2点であって、

特に日米間で重要な次期であったとかそういうことではない。

というのがよこやま的見立てです。

いかがでしょうか。