【自民党総裁選討論会雑感】
漢字ばっかりって読みにくいですね。
書いたとおりです。
自民党総裁選の候補者討論会が行われました。
今回の総裁選ではこの討論会が最初で最後なのかな?
自民党青年部のとかがあったかな?
地方のがあったかもしれない。
そんな感じです。
▼【詳報】自民党は自由か? 安倍氏と石破氏が論争(’18/9/14)
個人的雑感
今回の討論会、ほぼ通しでみたんですけど、石破氏は挑戦者なのにあまり踏み込んでなくて、安倍氏は従来の主張を繰り返してって感じでちょっと物足りませんでした。
ちょっとっていうか、かなり。
石破氏の「同じ自民党なので、(安倍氏と)方向性が違うはずはない」という発言にはがっかりしました。
昔の自民党はもっと主張の幅が広く、全く違う主張を持っている人がいることも少なくありませんでした。
多様な人がいる、それを包摂しているのが自民党の強みだったはずで、石破氏も”基本的には”そういう自民党を良しとしているはずなのにこれは残念。
あと、安倍氏は冗長的かつ観念的で具体性に欠け、質問されたこととは違うことを答えたりして非常にわかりづらかったです。
さて、以下気になった点をあげていきます。
社会保障のあり方について
話聞いててずいぶん引っかかったのは以下の点。
石破氏が「医療保険制度をどうしていくつもりか?」と質問した際に、
「疾病にかかってからでは遅いので予防に力を入れていく(大意)」
と答えた後、
「70歳を超えても受給開始年齢を選択できるようにする。」
と述べました。
これ、どういうことかと言うと、
働ける人にはずっと働いてもらう。
↓
働いている間は稼ぎがあるわけだから年金の支払は行わない。
↓
(国家の)支出が減る。
ということです。
詳しい記事はこちら。
▼首相、年金開始70歳超「3年で」 金融緩和出口も言及(’18/9/14)
気になったのは、
「評価や報酬体系を整備して、65歳以上の雇用が継続されることが可能な仕組みを整備する」
という発言。
平成25年に継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みを廃止するという制度改正があり、
「65歳までの継続雇用制度の導入」に加え、「定年制の廃止」「65歳までの定年の引き上げ」のいずれかの措置を実施する企業は増加傾向にあります。
これをさらに推進・拡大していこうという流れなのだと思います。
継続雇用(再雇用、再任用…)の方は給与が減額されるので、企業としては人材の育成費用をかけずに労働力を確保できて一挙両得感ありますよね。
労働者側としても65歳の年金支払まで貯蓄を減らし続けるのは辛いものがあると思いますし、減額されるとはいえ給与をもらえるというのはありがたい話だと思います。
ただ、これで割りを食うのは下の世代。
割安賃金の人たちと横並びで比較されてしまうわけです。
そうなると賃金の下方圧力となり賃金が上がりにくくなります。
だって安い値段で(文句なく)働いてくれる人がいるんだから。
こうなると、
可処分所得が増えない→消費しない→経済冷え込む
の悪循環が助長されますよね。
高齢者層に老後の安心を与え気持ちよくリタイアしてもらい、かつ若者の賃金が継続的に上昇していくという状況でこそ経済は好循環を生むと思うんですけど、その対極を行くような提案にこの先への不安を感じました。
他にも色々言いたいことはあるんですが今日はこの辺で。
もしかしたらもう1回位討論の内容に言及するかもです。