ほぼ週刊よこやま

ある一人の友達のために始めたニュース解説記事。私の視点から見えるもの。

【統計不正問題に”官邸の関与”があった可能性】

こんにちはー。

ご無沙汰してました。

この間国会をそれなりに見てたんですけど、

膝からガラガラと崩れ落ちる感じがあったのでその感じを共有しておきます。

 

統計不正問題の”焦点”

前回の記事でもお話しましたが、

『”統計不正”には2つの問題』がありました。

 

1つ目はデータが”小さく”出ていた問題

www.hoboyoko.xyz

 

2つ目はデータが”大きく”出ていた問題

www.hoboyoko.xyz

 

現在国会では、

1つ目の対策を早く進めてください

という話をしつつ”2つ目の問題”が主に取り上げられています。

 

なぜ2つ目の問題が中心になっているのかと言うと、

予算に影響する

からです。

 

今国会では来年度の予算の話し合いをしています。

今年最大の政治的決めごとは”消費税の引き上げ”です。

政府は、

「経済は堅調です。だから消費税引き上げても大丈夫です。」

って言ってます。

 

でも、

 

「それってほんと?

 データ間違ってたんじゃないの?

 正しいデータ出してって言っても出してくれないじゃない。

 ほんとのところはどうなってんの?

 それわからないと”経済が堅調”かどうかはわかんなくない?

 もし違ったら消費税あげてる場合じゃないよね?」

 

ってことで2つ目の方が話題の中心になっています。

 

 

”2つ目の話題”の中心=官邸の関与

大きくデータが出てた問題で

最後の方に『”政治の関与”があるかも?』って書いたんですけど

そこが話題の中心になっています。

さらに言えば、

『官邸(=総理やその周辺)が関与してたのではないか?』

ということです。

 

すっごい細かい話になるのでかなり割愛して書きますけど、

今回問題になっている

『データの取り方』

に関する検討会が開かれてたんですね。

そこに統計の専門の人達を呼んでどうしたら正しくデータが取れるか

って話をしてもらってたんです。

で、第5回の検討会までは、

『従来どおりのAという方法がやっぱりいいよね』

という話になってたんですけど、

第6回の検討会直前に急に

『やっぱりBもいいんじゃないの?』

って話になったんですね。

 

で、この急な変更の直前に、

総理大臣の秘書をしていた中江さんという官僚と、

この検討会を差配していた姉崎さんという厚生労働省の官僚が面会していたことがわかりました。

 

「この変わりっぷりおかしくない?

 中江さんが官邸の意向を伝えたんじゃないの?」

 

っていうのをずーっと政府に質問してたんですけど、

おかしくないよ。

そんなことないよ。

中江さん自身の”問題意識”を伝えたんだよ。

官邸にその話をしたことはありませんよ。

 

と言っていました。

 

崩れた前提

それが22日の夕刻になって事態が一変します。

「(データの取り方についての)検討結果については

 官邸関係者に説明している段階であります。」

 

というメールが出てきます。

これは厚生労働省が、検討会の座長をしていた阿部さんに宛てたメール。

 

これまで

「官邸には話していない」

と説明していましたが、実は、

「官邸に話していた」

と全く逆だったんです。

 

▼統計不正、厚労省がメール公開 官邸関係者に報告と明記(’19/2/22)

www.asahi.com

 

これまでの政府の説明は”ウソ”だったってことになります。

純粋にショックでした。

それがわかった瞬間の動画を置いておきます。

野党合同ヒアリングという野党議員と関係官僚さんがやり取りする場です。

8分程度の動画なので興味あればぜひ。

 

www.youtube.com

 

いやー衝撃。

 

今後

月曜日はこの話題で大荒れになると思います。

なんかなー。

ひどいよなー。