【国政選挙の選挙制度について①】
書く書く詐欺になってた「選挙制度」についてようやく書きますよー!!
選挙制度って民主主義の根幹です。
以前書いた【民主主義と多数決の関係性】では、
民主主義とは「組織の重要な、もしくは最終的な意思決定を自ら行うこと」と書きました。
その意思決定権を託す代議士(議員)を選ぶために行われるのが選挙で、私たちが意思表示をする最大の場でもあります(もちろんその他にデモや嘆願など様々な方法があります)。
ね、大事でしょ。
憲法の前文にも、
>日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し~
とあります。しかも1行目。
わざわざ『正当に』と書いているのは、
不正が行われていない
きちんと国民の意見が反映されている
という意味です。
たぶん(憲法学の本にどう書かれているかわかりませんが、私はそういうことだと認識しています)。
ということで、選挙はとっても大事で(2回目)、その制度はきちんと国民の意見を反映できるものでないとダメなんです。
以下、国政選挙の選挙制度について書いていきます。
この2つでは微妙に違う選挙制度を使用しているのですが共通する問題点が2つあります。
一票の格差について
《一票の格差》という言葉を聞いたことありませんか?
もしくは《一人一票》。
長年日本の選挙制度に横たわる問題なんですけど、
ざっくり言うと
「有権者によって決定権の大きさが違う」
ということです。
住んでいる地域によって1票の重みが変わってくるわけです。
インターネットの通信速度みたいなもんですかね。
『東京は人口が多いので鳥取の半分のスピードしか出ません』
って堂々と言われたら、
「同じお金払ってるんだから同じだけのサービス提供してくださいよ!!」
って思いません?
そこまでネットしないからそんな気にならない…
って人もいるでしょう。
それは
「そんな選挙興味ないし別にどっちでもいい」
みたいな話だと思うんですけど、
住んでいる場所で権利が制限されるというのは、
平等や公平性の観点で問題があります。
だから憲法はわざわざ『正当に』と書いているんですね。
国政選挙があるたび話題になる「一票の格差訴訟」は、
「不平等な状態を是正しましょうよ!」
というお話です。
▼一票の格差、昨年の衆院選は「違憲状態」 名古屋高裁(’18/2/17)
https://www.asahi.com/articles/ASL254H0RL25OIPE012.html
前回衆議院選挙(2014年)は、最大2.129倍の格差で「違憲状態」の判決。
前回参議院選挙(2016年)は、最大3.08倍の格差で「合憲」判決が出ています。
裁判の中身までは突っ込みませんが、
国会でも格差をなんとかしないとねという話はたびたび出ていました。
そんな中あまり関係のない参議院の定数を増やす法案を通したのは記憶にあたらしいところ。
▼参院定数6増法成立 来夏参院選から比例代表に特定枠(’18/7/18)
ただ、自民党の自己都合だという批判は多いですよね。
実際そうですし。
▼参院の定数増は容認できない(’18/6/2)
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO31296020R00C18A6EA1001/
参院の定数増は総裁選のためのまき餌です。
「ちゃんと地方にも意識向けてますよ。支持してくれたらいいことありますよ。」
というアピールですよね。
さらに今回は『合区』地域の救済で、対象は鳥取/島根と高知/徳島です。
鳥取と高知、徳島は前回総裁選時、安倍氏の得票は0で石破氏が総取り。
島根でも安倍氏1票に対し石破氏が3票と差をつけられています。
”ココ”対策なのかなー?とかうがってみちゃいますがどうなんでしょうね。
ちなみに詳細はこちらから見ていただけます。
▼自民党総裁選(2012年)
https://www.jimin.jp/sousai12/schedule/mochi.html
最後、話がそれましたが『一票の格差』についての話でした。