【第48回衆議院選まとめ】
さて。今回の衆議院選を振り返って今後の展望をちょろっと書いてみようと思います。
衆議院選振り返り
今回は定数が10減の中での衆議院選でした。
結果は、
(改選前)→(改選後)
*与党
自民:284 → 284
公明:34 → 29
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*野党
社民:2 → 2
共産:21 → 12
立憲:15 → 55
維新:14 → 11
希望:57 → 50
となりました(無所属除く)。
与党側から。
解散直後は自民80減かと言われた中での同数キープは『大勝』と言っていいでしょう。
興味深いのは公明の減少。
しかも小選挙区(神奈川6区)でも落としています。
公明党は創価学会という堅牢な組織票を背景に小選挙区は確実にとってくる政党でした。
前回総選挙より投票率が3ポイント低い中落としたということは公明党内でも衝撃だったと思います。
個人的には学会員の公明党離れなのかもしれないと見ていますが詳しいことはわかりません。
野党側は、解散直後に隆盛を極めた希望の党は内部のゴタゴタで大失速。
その後登場した立憲民主党が大躍進する結果となりました。
立憲は市民連合( http://shiminrengo.com/ )と政策協定を結び無党派層からの支持を得ました。
ボトムアップ型の政党って初めてなんじゃないでしょうか。
片や、選挙協力を行った共産党は議席を減らすことになってしまいました。
結果だけ見れば『与党の圧勝』と言えますがそのムードは感じられません。
▼初閣議、閣僚からも「謙虚」相次ぐ(’17/10/24)
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171025/k00/00m/010/154000c
というのも、以下のような試算もあり希望のゴタゴタがなければ安倍首相の解任もあり得たからです。
▼野党一本化なら63選挙区で勝敗逆転 得票合算の試算(’17/10/23)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171023-00000132-asahi-pol
選挙後は立憲党首の枝野氏の露出度が高まっており、
圧勝した自民党よりも”勢い”のあった立憲に世間の耳目が集まっているように感じます。
今後の展望
自公で2/3を取ったことで各紙各局が『改憲論議』に言及し始めています。
が、野党第一党となった立憲が安倍政権下での改憲に反対の意向を示しているので難航が予想されます。
(というか国難解散と銘打って少子化を問題にし、消費税引き上げ分の使途を幼児教育の無償化に充てるなんて言ってたんだからそっちを早く進めてくださいよと思うわけですがそれは心の声として置いておきます)
今後の政治スケジュールとしては
来月1日に招集される特別国会が8日間(3連休があるので実質5日間)のみ。
その間にトランプ大統領の来日がありますが
特別なことがなければ
「両国の関係強化」
「北朝鮮への圧力で一致」
というコメントが出て終わりだと思います。
本格的な論戦が始まるのが来年1月の通常国会から。
それまでは野党再編が政治的な話題として登ることが多くなるでしょう。
普通にいけば安泰の自公連立政権ですが
去年辺りから世界的に
『何が起こるかわからない』
という状態になってます。
1月まで平穏な日々が続けばいいですが、果たしてそうなるんでしょうか、どうでしょうか。