ほぼ週刊よこやま

ある一人の友達のために始めたニュース解説記事。私の視点から見えるもの。

2021年5月4日

《本日の音声はこちら》

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ゴールデンウィークの中日(中日?)をいかがお過ごしでしょうか。
昨日は憲法記念日だったんですよね。
憲法前文が好きな私にとってはとても良い1日になりました。
今日は基本的に海外ニュースと憲法関連ニュースです。
時期的にね、そうなるよね。

 

▼歴代政権の失敗、教訓に バイデン氏、北朝鮮に「現実的アプローチ」

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アメリカの対北朝鮮政策はオバマ、トランプと経て「現実的な路線」に落ち着きそうです。
バイデンは同盟国を巻き込んでいくスタイルなので、韓国と日本が果たす役割は大きそう。
文在寅韓国大統領が任期間近とあってどこまでできるのかというところも関わってきそうな感じですね。

 

▼米中対立時代の国際関係 非同盟国の影響大きく=ビル・エモット 英誌「エコノミスト」元編集長

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続いて米中対立の話。
さっきは北朝鮮、今回は中国。
総じて「非同盟国」が果たす役割が大きいよーというお話ですが例えば日本も米中どちらにベッタリするのかってのは決められないわけですし、経済(主に貿易と投資の2分野だそう)の分野でも各国が関わり合いを深めている中で割り切ることはなかなかできません。
現状日本も関わる枠組みとしては、
アジアインフラ投資銀行(AIIB)(投資)
・環太平洋パートナーシップ協定(TPP)(貿易)
・地域的な包括的経済連携協定(RCEP)(貿易)
なんかがあるわけですが、これからも米中を中心として貿易や投資の枠組みの中での綱引きがあったりするんでしょうね。
ちょっと楽しみですね。

 

▼米で余るワクチン数億回分、どこへ 対中ロ、透ける思惑

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これも米中対立の話。
アメリカはワクチンが余りつつあるらしくそれをどう外交に活かすのかという話が出てきています。
同じく中国もワクチンを使った外交を展開しておりますが「大国としての責務だ」と言っておりワクチン外交とは言ってくれるなという立場だそう。なるほど。
先程の経済分野の話もありますがワクチンを通じても「どちら側に引き込むか」という話は散見されそうですね。
ヘッドラインにはロシアも名前が上がってますが、製造能力がそこまであるわけではないらしく米中に比べれば見劣りするのかなという印象。
ということで今回はあえて言及していません。

 

▼再び住民投票か、揺れるUK 6日、英スコットランド議会選 独立派優勢

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こういうニュースを見るとイギリスってほんとに連合王国なんだなって気がしますよね。
アメリカのそれよりも全然国の意識が強いイメージ。
サッカー(イギリスでサッカーって言ったら「フットボールね」って訂正される)もラグビーもそれぞれの国として出てるし。
ちなみになんですがアメリカ人に「どこ出身?」って聞くと州で答えられることが多いです。
だいぶ脱線したんですがそれはさておき、スコットランド議会選でスコットランド独立派が過半数を取ればまたまたスコットランド独立の機運が高まりそう。
ブレグジットがここまで尾を引くとはって感じです。
6日投票だそうなので注視したいと思います。
6日って木曜やんな。アメリカの火曜日みたいな理由あるのかしら。

 

▼英国型変異株、20~30代の入院3倍 欧州7カ国分析

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イギリスつながりで(無理に繋げる必要はないのだけれど)英国変異株の話を。
やっぱり感染力も毒性も強そうだということが分析結果からも明らかになりました。
毒性=重症化率=ICU入室率で見てるんですが2倍強なので結構厳しい。
入院患者の平均年齢も従来株と比べて6歳若いとのことで若年層にも影響があることも同時に明らかになりました。
今の日本の状況と符合しますよね。
大阪が火の車になってますが東京も徐々に英国変異株に置き換わりつつあります。
個人レベルでもこれまでよりも一層の対策注意が求められます。

 

▼首相の「鶴の一声」、横浜市に想定外の連続 高齢者接種97万人

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菅さんのお膝元ですからね。しょうがないよね。
って話にはなかなかなんないと思うんですよね。
自治体、今ほんとに疲弊してます。
ワクチン接種に関してもまずワクチンがいつ届くのかという情報が二転三転しましたしそもそもワクチン接種に関わる大臣が少なくとも2人、下手したら3人いてそこの意思疎通もなかなか取れてなかったりと政治に振り回されてる感じがあります。
今回の7月中というのもオリンピックからの逆算だと思いますがそれにしては発表遅すぎるしほんとひどいなーと思ってます。

 

▼コロナ困窮者に延々貸し付け…「これが福祉?」職員苦悩

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コロナ禍の困窮者への経済対策って「貸付」がほとんどなんですよね。
返済免除になる措置がありますよとは言ってるんですがそれでもほんとに「貸付」でいいの?って話は国会内でも随分指摘されてましたし私もずっと思ってました。
現場の社協職員さんもそう思ってたよという記事。
そしてここまで長引いてしまったからには例え貸付であっても2回目の実施がないと厳しい人も多いんじゃないかなという気はしています。

 

▼専門家「延長避けられぬ」 人出は減少傾向なのに感染減らず 緊急事態宣言から1週間

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国としては連休明けの6,7日あたりの数字を見てひとまずの判断をしようかというとこだと思いますが(前も言ったかもですが)延長は不可避だろうなと思います。

 

▼「コロナ禍、生存権を」「緊急事態条項へ好機」 護憲派改憲派が主張

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こういう状況下で声高に「現行憲法下では私権制限ができないからこんな状況になってしまったんだ」っておっしゃる方がいらっしゃるんですが、個人的には憲法の「使い方」も考えず何をおっしゃるかと思うんですよね。
科学的にも法的にも根拠がないことがあまりに当たり前のように決定されていてほんとに悲しくなります。

 

▼制限と補償の前に、問いたい法解釈と統治 木村草太さん

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憲法の使い方、考え方を説いてるお話です。
有料記事ではありますがめちゃくちゃおもしろいのでぜひご一読をば。

 

さて本日最後はせっかく憲法記念日だったし(昨日)ということで憲法前文を載っけて終わりにします。
めっちゃステキなのよ。前文。
ぜひ読んでください。

 

日本国憲法前文

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。
これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。

われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。

われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。