2020年10大ニュース
さて2020年の10大ニュースです。
番号は便宜的につけてるもので影響力の大きさとかを示してるわけじゃありません。
社会的にCOVID-19が多大な影響を与えたことは否めませんがただ単に時期の早い順に列挙しただけです。
それでは書いていきます。
ひゅいごー。
《今年の10大ニュース》
1.COVID-19関連
今年はこの1年だったと言っても過言ではありませんよね。
ええ。ありません。
いわゆるパンデミックが起こるとしたらインフルエンザなのではないか
と長年言われてきましたがまさかコロナウイルスだったとはって感じですね。
そもそも新型コロナウイルスが出てくるまではコロナウイルスの存在すら知りませんでした。
政治も経済も振り回され続け、様々な部分の脆弱さが顕になった1年だったなと思います。
ワクチン接種は始まってますが変異種も出てきておりまだまだ予断を許しません。
2021年もこの問題は続きます。
2.検察庁法改正の問題
『時の政権が恣意的に定年延長を判断できる』というめちゃくちゃ問題のある法案だけど内容的に多少分かりづらいものだったので、
「すんなり通ってしまうんだろうなぁ」なんて思ってたら全くそんなことありませんでした。
これは本当にびっくりしたと同時に希望と勇気をもらうことができました。
そして後々考えればこれが本当に大きな転換点だったなと思います。
この法案通ってたら安倍さん辞任してないかもしれないなと思えるくらいに。
市民の政治参画を促すには情報収集してゆっくり考えられるだけの時間的余裕が必要なんだなと教えてくれた出来事でした。
3.河井夫妻問題→吉川元農水大臣の違法献金問題
2019年の参議院選挙がこんな大きい問題になるなんて思いもしませんでした。
しかも吉川・西川両元農水大臣への違法献金まで見つかるというおまけ付き。
昨年のIRでの違法献金問題(しかも証言者の買収まであった)に続き、
いわゆる政治とカネの問題が続いてます。
河井夫妻の件は有権者の買収だし、農水大臣の件は行政を歪めているし、ほんと腹立たしい。
吉川さんの件は通常国会で取り上げられるとのこと。
予算委員会と農水委員会が主戦場になるはずなので見ていきますよ。
4.BLM運動
2020年5月。白人警官によるジョージ・フロイドの”殺人事件”に端を発した人権運動。
8分46秒間も頸部を膝で強く抑え続けられたジョージが言った言葉、
「I Can't Breathe / 息ができない」はBLM運動のスローガンにもなりました(書きながら泣きそう)。
悲しい事件がきっかけではありますが人種差別の問題がそれを是正するための大きな運動となったのはポジティブな出来事だと思っています。
LGBTQの問題よろしくこれも行きつ戻りつはあるでしょうが大きな流れとして”解消”へと向かっていくのは疑いようがありません。
これをきっかけに日本にも内在する人種差別の問題にも脚光があたればいいなと思いますし話題にしていかないといけないなと思っています。
5.大雨被害
毎年の様に発生する大雨被害。
今年は九州(特に熊本・鹿児島県境あたり)を中心に各地で甚大な被害をもたらしました。
ダムや堤防などの従来の対策にプラスして、『水源涵養機能』を備える農地や山林も含めた新たな治水の在り方を考える時期にきてるのかもしれないなと農業経済学徒としては思っているところです。
”治水の在り方”は色んな学会で議論されてるはずなので私の意見は学問的裏付けのない戯言なんですけど。
6.安倍さん辞任、菅総理誕生
「桜前夜祭で検察が動いているらしい」という情報が安倍さん辞任の引き金になったって情報見た気がするんですけどどうだったっけ?
確かそうだと思うんですけどだから、ゆえに、検察庁法改正ができなかったということが大きかったと思います。
慶応大学病院にお忍びのようなカタチ(とは言いつつマスコミにはしっかり画を撮らせてた)で通院されてたのが懐かしい。
「コロナを前に放り出した」と言われないためだったのかなと邪推してしまいます。
そしてそこからの地滑り的菅総理の就任。
2020年のはじめにはこんなことになろうとは予想だにしませんでした。
7.都構想の住民投票再否決
大阪市を廃止し特別区を設置する、いわゆる大阪都構想の5年ぶり2回目の住民投票。
維新の党是ともいえる都構想が住民投票で2度も否決されたということで、国政での党勢拡大の出鼻をくじかれた格好です。
この問題で一番割を食ったのが公明党。
山口那津男代表まで投入して応援したにも関わらず否決となりしかも大阪の公明党支持者(創価学会員)が真っ二つに別れさらにはその後維新が都構想の代案として出した案に反対すれば衆議院選で対抗馬を擁立すると言われほんと泣きっ面に蜂だと思います。
維新の会はこれを機に都構想とは違う新たな党の目標を探してほしいなと思ってます。無理だと思いますが。
8.学術会議問題
呆れた。の一言なんですがそれで片付けてはいけない重大な問題。
国がダメな方に向かう時、大体手を付けるのが学問なんです。
”邪魔”になるから。
天皇機関説事件を彷彿とさせるような出来事で愕然としたのと同時に、説明になっていない説明を延々とし続ける様はただただ悲しかったです。
国会を愚弄しないでほしい。
これは2021年も引き続き話題になるはずです。
9.米国大統領選挙
最終的には事前の世論調査通りの結果となった米国大統領選。
4年前も思いましたがやっぱり与える影響は大きいなと。
今回米国大統領に選ばれたバイデンも、民主党の氏名候補者選挙序盤では苦しんでいて「もしかしてサンダースが取るの?」なんて思ってましたが最終的には女性初の副大統領(カマラ・ハリス)誕生というおまけ付きでバイデンで良かったんだなーとしみじみと感じています。
確か1月20日、米国大統領の就任を持ってパリ協定に復帰すると明言してるのでようやく国際協調的な大統領が現れたなと安堵しています。
ただ、今日(1月1日)の沖縄タイムスのニュースで辺野古への新基地建設は踏襲するという話だったので『環境負荷』含め「考えてるようなことじゃないんだよ」ということは伝えていかないといけないなと思います。
米国は環境への意識強いですしね。
10.鳥インフルエンザ
また来てしまったなという感じ。
ここ数年落ち着いてましたが今年は感染の広がり方も殺処分数も過去最多になりそうな勢いです。
殺処分数が増えたのは畜産の大規模化が進んだから。
基本的に1つの農場で発症したら全頭処分になるんですが、前回”蔓延”したときから1件あたりの飼育頭数が増えたことが殺処分数の増加に繋がっていると感じています。
2019年に国連で「家族農業の10年」が採択されたように、小規模家族農業こそが土地面積あたりの栽培効率がよいという試算が出ています。
そらそやろなとは思う。
農業における産業的効率とは別に、食糧生産基盤としての安定性をどう求めていくかというのが重要な考え方になるんだろうなと思っています。
《トップ10には入らなかったがエポックメイキングな出来事》
・脱ガソリン
今年ほど各国が脱ガソリンを明確に打ち出した年はなかったと思う。
時代は否応なくそちらに流れていくんだろう。
・技能実習生問題
海外からは『人身売買』扱いされてる技能実習生問題。
第2の慰安婦問題的国際問題になりかねないので(この表現自体が誤解を招きかねないが)まずは一旦注視して「そもそもの目的」に立ち返るべきだと思う。
・GAFAの規制強化
我が世の春を謳歌してきたGAFA、特にGoogleとFacebookeに規制の手が入っています。
独禁法違反…と言われれば確かにそうかもしれません。
固着化したネットビジネスに割り込めるのかどうか。要注目。
下手したら世界地図が書き換わるような出来事になりかねません。と思ってます。
・種苗法改正問題
最初はそこまで危険性ないんじゃないかなと思ってたけどだんだん明確に反対を表明するにまで至った法案でした。
良くない。
・米軍のイラン革命隊の幹部攻撃
大事にならなかったからよかったものの、第3次世界対戦の引き金になるかと思いました。
ほんとにやめてほしい。