【原油安の何が問題なのか】
年末から日本だけでなく世界経済の重石となっている原油の価格低下。
今でもこんな記事が出るくらいに危機感を持たれています。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO97727680W6A220C1000000/
ただ、庶民的な感覚で言うと、「ガソリン代も原料代も安くなるわけやから、むしろ経済は好転するんじゃないの?」と思いますよね。「それがなぜ経済の悪化を招くの?」と。
原油価格は去年の始めの段階では1バレル(≒160L)あたり$100前後でした。それが現在は$30を切るくらいの価格になっています。
産油国(中東やロシア)は1バレル=$100前後で予算を組んでいるため、$30でしか売れないとなると赤字になります。
その赤字を補うために増産します。
価格は需要と供給の関係で決まるため、供給が増えると価格は下がります。
その繰り返しで価格は下がり続け、そのサイクルは続くだろうと見られているそうです。
シェールガスの生産をしているアメリカの企業も原油価格に対抗するために価格を下げています。
しかしながらシェールガスの生産コストは高いと言われており価格低下が経営を圧迫しています。
産油国の債券やシェールガス関連会社の株を持っている投資家は、その損を補うために新興国の株などを売却します。
よって、世界的な株安を招き、経済が冷え込む。
というカラクリだそうです。
この裏にはシェールガス(米国)と石油(中東)の覇権争いがある。
みたいな話もありますが詳しいことはわからないのでまた分かれば続報出します。