ほぼ週刊よこやま

ある一人の友達のために始めたニュース解説記事。私の視点から見えるもの。

塚田副大臣による安倍ー麻生道路への”忖度”発現は何が問題か

おはようございます。

いまだに所信表明演説の解説さえ終わってません!

今年は筆が遅い…遅い…ちゃんとやりたい…

 

さて。

びっくりするようなニュースがあって、

「さすがにこれは…」

と思ったので久々に書いておきます。

 

 

 

 

出来事の概要

塚田さんっていう国交省副大臣がいらっしゃいます。

副大臣なので政治家です。

新潟選出の参議院議員さんで、今年の参議院選挙を戦わないといけない人です。

 

問題になったのは北九州市で開かれた福岡県知事選の候補者集会での発言でした。

下関市北九州市を結ぶ道路の計画があったんですけどそれが凍結されてたんですね。

詳しくは以下のニュースをご参照いただければと思いますが、

発言部分を抜粋します。

 

▼「安倍・麻生氏の意向忖度」 下関北九州道で国交副大臣、利益誘導認める(’19/4/2)

www.nishinippon.co.jp

 

11年前に凍結された。

コンクリートから人という、とんでもない内閣があった。

安倍総理大臣は悪夢のようだと言ったが、まさにそのとおりだ。

公共事業はやらないという民主党政権ができて、こういう事業は全部凍結してしまった。

皆さんよく考えてください。

下関は誰の地盤か。安倍晋三総理大臣だ。

安倍晋三総理大臣から麻生副総理の地元への、道路の事業が止まっているわけだ。

吉田参議院幹事長と大家敏志参議院議員副大臣室に来て、『何とかしてもらいたい』と言われた。

動かしてくれということだ。

吉田氏が私の顔を見て、『塚田、分かっているな。これは安倍総理大臣の地元と、麻生副総理の地元の事業なんだ。俺が、何で来たと思うか』と言った。

私はすごくものわかりがいい

すぐそんたくする。

 総理大臣とか副総理がそんなことは言えない。

森友学園などでいろいろ言われているが、そんなことは実際ない。

でも私はそんたくする

それで、この事業を再スタートするためには、いったん国で調査を引き取らせてもらうことになり、今回の予算で国直轄の調査計画に引き上げた 

 

(発言は以下記事より抜粋しました)

▼塚田国交副大臣「そんたく」発言の詳細(’19/4/3)

www3.nhk.or.jp

 

聡明なるほぼヨコ読者諸氏におかれては、

何が問題なのか口角泡を飛ばして説明するまでもないと思うのですが

ただただボヤきたいのでボヤきます。

 

この発言の何が問題なのか

大前提からお話いたしますと、

政治というのは《公平公正》である必要があります

例え実情が不公平、不公正な社会であるように思えたとしても

建前は”そう”ある必要があります。

そういうおっきいルールのもとでみんな暮らしてるんですもの。

 

サッカーするのに手を使ってはいけません

みたいな話です。

稀に、マラドーナみたいにちょっとズルして手を使う人いるのは知ってますけど

彼だって

「サッカーは大いに手を使うべきだ!」

なんて言ったことありません。

 

ちょっとくどくなりましたが、

今回の発言はそういうのを全部ひっくり返して

私がやってる政治は不公平で不公正です!

と言ったに等しい発言です。

 

問題になった道路に関しては地元からも要望があがっていましたが、

財政難の影響から2008年より予算計上が見送られてきました。

どのような過程でこの計画が凍結されたかはわかりませんが

これまで問題視されていなかったということは

適切な手順を踏んだ上で、

 

「これは一旦おいておきましょう」

 

って話になったんだと思うんですよ。

となれば、これを再開するためには同じように適切な手順を踏まないといけません。

ちゃんと話し合って

 

「やっぱ必要かもしれないねー。地元からも要望上がってきてるし。

とりあえず住民にとってどこまで重要かとか、

どれくらいの交通量あるかとかそういう基礎的な調査してみようか。」

 

って流れになるんだったらわかるんですよ。

 

けど、そうじゃなくて、ひとっ飛びに、

私の力で動かしました!

って言ってるわけじゃないですか。この人。

公平公正から程遠いですよね。

 

別に私企業で、

「先代社長が凍結してたプロジェクトを再開します」

みたいなんは勝手にやってくださいって話なんです。

そういう場合でも会議にかけられて喧々諤々の話するでしょうが。

なんで凍結してたのかっていう精査が当然のように入るでしょうが。

まぁけど最終的に「社長の一存」とかで決まっちゃったりするんでしょうけど

それは自分たちが商売して稼いだお金なので自由に使ったらいいんじゃないって話になるんです。

私企業なんて究極独裁ですし。

 

 

また話がそれた。

ようは、

みんなから税金という形で強制的に集めたお金を使って自分たちの好き勝手していいの? 

なんのために集めてるの?

国民に適切に再分配するためだよね?

というのが今回の話です。

どこをとってもダメすぎるお話なんです。

 

政府の対応もダメすぎる

というわけで、この発言あまりにダメすぎるのに、

道路の予算なんかを割り振れる国土交通省というところの副大臣をやってるわけです。

そんな道路に対しての予算を不正な方法で引っ張ってくる人をそのポジションに置いたままでいいわけないじゃないですか。

けど政府は「そのまま続けてもらう」って言ってるんですね。

 

首相、罷免を否定 「忖度」発言の塚田国交副大臣('19/4/3)

www.sankei.com

 

会社のお金を横領したのに金庫番につけてるのとたいして変わんないです。

何回でも言いますけど、私企業のお金ならいいですけど、国民から強制的に集めたお金ですからね。

ほっといていいわけないんです。

 

塚田さん、選挙直前で副大臣のポストがなくなったら当選危ういって言われてるから守りたい気持ちはわかるんですけど、

塚田さんをこのポストに置き続けると、

そういう不正を許しちゃう政府ですよ

ってメッセージを発信しちゃうことになっちゃいます。

ダメすぎる。

政府がやるべきことは塚田さんにちょっとごめんねーと言って辞めていただいて、

新しくクリーンな人を起用することです。

 

塚田発言から見えること

安倍政権でガツンガツン出てきてる問題って、

塚田発言と通底しているように思えてなんないんですよね。

文科省も、農水省も、厚労省も、国交省も、財務省も、首相秘書官も、

全部全部こういう感じの問題じゃないですか。

これ結構本気でまずいと思うんですよね。

何が原因なのか、その根本を探らないといけないと思うんです。

 

私、1ヶ月前くらいからひざ裏がかゆくって、

けど病院行くのイヤで、

かゆみ止めを塗り続けてだましだましやってたんですけど、

どうにもがまんできなくなって皮膚科さんに行ったんですね。

診察してもらって炎症を抑える塗り薬をいただきましてその塗り薬を塗りますとかゆみが一発でおさまったんですね。

結局、根本から正していかないといけないんだなーということを痛感いたしました。

 

ということで、現政権にも皮膚科さんに行かれることを強くおすすめしてこの辺で終わっておこうと思います。