ほぼ週刊よこやま

ある一人の友達のために始めたニュース解説記事。私の視点から見えるもの。

【続:東芝問題】

北朝鮮が問題になっていますが

ここまで問題になるのはアメリカの不安定が一因にあると思います。

まさかシリアにトマホーク打つとは思ってませんでしたし

ロシアとここまで不仲になるとも思いませんでした。

もうトランプがわからないのでもう少し見極める時間をとります。

ということで国内問題に帰ってこようと思います。

お付き合いください。

 

不完全な”決算報告”

今月11日に東芝がようやく決算報告を行いましたが、

監査法人によるチェックが間に合わず監査承認なしでの異例の決算報告となりました。

東芝の監査を担当する監査法人PwCあらたは「意見不表明」としましたが

これは「内容に責任を持てません」ということであり

今後内容の不備等が露見した場合、最悪上場廃止もありえます。

 

リスクを承知の上あえて此度の報告に挑んだ理由としては

・投資家の不安を払拭するため

・金融機関の不安を払拭するため

の2点が挙げられます。

いずれも”資金繰り”を良くするためであり

金融機関からは一定の評価を受けたようですが

上場廃止の危険性は燻っており、かなり綱渡り的な状況が続くことになると思います。

 

東芝のこれから

一にも二にも”資金繰り”を安定させる必要があり

当面は取引銀行に融資の継続を求めていくことになりそうです。

並行して半導体事業の売却先の検討を進めていますが

こちらは様々な情報が飛び交っています。

曰く、

アメリカで共同で事業を行っているWD(ウェスタンデジタル)が独占交渉権を持っている

・シャープを買収した鴻海が3兆円で買収するらしい

・日本ファンドの産業革新機構も乗り出すらしい

アメリカのブロードコム半導体大手)が参加するらしい

等々等々。

しかしながら

”競争が激しい半導体業界で優位性を保つのは簡単ではなく、

巨額投資負担が支援企業の心理を冷え込ませかねない”

(▼東芝再建、視界開けず 上場廃止回避へ壁多く(’17/4/12)

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ11HQC_R10C17A4EA2000/ )

 

との指摘もあり先行きはまだまだ不透明です。

 

次回東芝が問題が浮上してくるのは5月の本決算の時。

この時までに

・決算に不備はないか(←コレ一番大事)

・銀行は融資を継続してくれるのか

半導体事業の売却先が見つかっているのか

・その価格はいくらであるか

・いつまでに支払いが完了するのか

等々、山積する問題に対し答えが出ているかどうか。

がポイントになってきそうです。