【東芝危機】
今月もあと5日となりました。
目標としている月4本を初めて落とすかもしれないと戦々恐々としています。
今回は東芝の経営危機について。
今更感漂ってきましたがまだまだホットな話題なので、
ざっくり流れを追って今後の展開を書いて終わりにしようと思います。
そもそものきっかけ
東芝問題が表面化したのは2015年の春頃。
2009年以降粉飾決算していたことを認め経営が悪化していたことがわかりました。
その後、東証が「投資者への信頼を損ねた」という理由から
東芝株を『特設注意市場銘柄』に指定し違約金を請求。
同じく名証(名古屋証券取引所)も違約金を請求し、それで手打ちとなりました。
誰もが『東芝はここから復活するだろう』と思っていた矢先の今回のできごとでした。
切れなかった”不採算”部門
新聞やテレビで再三報道されているのでご存じの方も多いかと思いますが
これまで半導体部門とともに東芝を牽引してきた原発部門ですが、
原発部門が安定収益たり得たのは顧客である電力会社が
経費に利益を上乗せして請求することの出来る総括原価方式を取っているため
まったく値切り・値引きを求めてこないすべて”言い値”で買ってくれる構造にあったからですが、3.11以降国内での原発新設が望み薄となります。
原発建設が活況だった2006年に海外での原発事業に注力しようと
世界最大の原発保有国アメリカの、家電メーカーであるウェスティングハウス社(原子炉建設も行う)を買収しますが
こちらも3.11の煽りを受け減速。
ウェスティングハウス社関連で約7000億円の負債を被ります。
これが決定的となった感があります。
個人的に。ですが。
東芝再建の道
半導体部門の売却を行い資金調達を行うという話が出ていますが
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170223/k10010886831000.html
社内で意見が別れ調整し直しとなりました。
これにより3月末までの資金調達が間に合わない公算となり
まだまだ自力での再生は諦めていませんが
個人的見立てとしては(たぶん)SHARPと同様、
中華系資本の参入 or 政府系資本の注入
のどちらかになると思います。
しかしながら原子力発電というかなり”政治的”な部門を抱えるがため
難航しそうだなと思っています。
いずれにせよSHARP、東芝と日本の大手家電メーカーの没落は
いくら大手企業であっても旧態依然では時代の流れに置いていかれるんだ
という過渡期感をむんむんと感じさせる。そんなニュースだったと思います。
良い感じ風にまとめましたが、そんな感じです。