【世界の食糧需給と日本が被る影響①】
耐えきれずにこの話題をもってきました。
世界は今どのような食糧バランスにあるのか。
食料輸入大国日本はどのような影響をうけるのか。
なんてことをツラツラ書きます。たぶん。
世界の食料需給
食糧需給の話をする際は”穀物”をベースとして進んでいきます。
穀物とは、米・大豆・トウモロコシ・小麦等。
これらの作物は
・保存が可能で
・摂取できるカロリーが高い
という特徴があり、人間の生命維持に不可欠な作物だからです。
またその論点は”供給”が”需要”を上回ることができるか。
の1点につきます。
ということで
『供給は上回り続けられるのか』
という観点でお話進めていきます。
需要について。
この先世界の食糧需要は伸び続けると予測されています。
ノートに人口増加と穀物需要の推移を記したグラフを載っけておきます。
(というか合間に図挟めないのは辛いなー。そろそろブログにしようかなーとも思ったり。思わなかったり)
要因は2つ。
1つは(既に書いちゃいましたが)開発途上国を中心とした人口の増加。
1つはBRICs等の経済成長による食肉需要の増加。
です。
特に影響を及ぼしそうなのが2つ目の食肉需要の増加です。
皆さんご承知の通りお肉ってエネルギー変換効率がめちゃくちゃ悪いんです。
・鶏肉1kg→穀物飼料3kg
・豚肉1kg→ 〃 7kg
・牛肉1kg→ 〃 11kg
です。
食肉需要が伸びるということは幾何級数的に穀物消費量が増えるということになります。
昨今中国の食肉消費量の伸びが著しくこの先さらに需要の増加が見込まれます。
こちらもグラフ貼っておきます。
供給について。
穀物に限らず農産物の供給量は
耕地可能面積(km2)×単位面積あたり生産量(t/km2)=収穫量
という式で求めます。
単純に、面積×(面積あたりの)量、です。
つまり収穫量を増やそうと思えば
面積を増やすか量を増やすかのどちらかになります。
が、面積の増加には無理がありますので量を増やす道しか残っていません。
社会の時間で習った『緑の革命』もこの流れが前提にありました。
(緑の革命は基本的に是とする主張が大勢をしめていますが、それによる各農家の支出の増大や副収入源の減少等弊害も少なくありませんでした。ということは付け加えておきます。数字上は確かに改善しました。数字上は。)
そして現在、収量向上を目指して行われている取り組みが
ただ、安全性を疑問視する消費者(私もその一人)の反発もあり、
どこまで拡大するかは不透明な情勢です。
また植物工場等も脚光を浴びてはいますが
穀物の栽培を可能にするまでには至っておりません(単純に光量が足りないんです)。
ということで長くなりそうなのでこのあたりでやめておきます。
次回は供給量の維持に向けても不安要素いくつかあるのでそれを上げたうえで
日本への影響をつらつら書いて終わりにします。
そんな感じです。